GOGO!ランプが光らない!完全確率に挑んだ侍の話。

とある日の休日の出来事だった。

私の休日は家族サービスの日になっているのだが、その日は妻が用事があり暇をもてあました私は近所のパチ屋へ足を運ぶことにした。

スロット専門だった私は様々な台で楽しんだ。ゴッド、サラリーマン番長、期待値など気にせずに好きな台を打ち、そしてコテンパンにやられた。

お金は付きそうだが…まだ時間がある。

そんな理由から座ったんだ。Aタイプのジャグラーに。

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中年のおじさん現る

ジャグラーのコーナを歩き台を選ぶ。

足をとめたのはREG先行、合算確立125分の1。高設定の挙動を見せている台だった。

暇つぶしにはちょうどいいか….。

そうして打ち始めた私の横に体格のいい中年のおじさんが隣の席にすわった。慣れた手つきで1000円札をコインに交換し、そしてゆっくりとタバコに火をつけた。

おじさんの開始G数は102、フルウェイトでガンガン回し始めた。

完全確率の恐怖

しばらく打ち続けていると私の方は連チャンはないものの、じわじわとコインは増えていき箱にうつほどになっていた。

おじさんは当たっている様子はなく1000円札をガンガン突っ込んでいた。

ふと、おじさんが打っている台の回転数を見てみると700回転を超えようとしていた。

–完全確立はこれがあるから怖いな。

そう思っていた矢先だった。

「兄ちゃん!はまった後は爆発するんだよな!?」

私はいきなりアクションをかけてきたことと、質問の内容があまりにも意味不明だったので少し戸惑っていた。

質問の内容を頭の中で整理し、なんと返答したらいいか考えていた。そして返答した

「完全確立の機種に関してはハマったからといって爆発することはないですよ。」

素直に教えてあげた。ジャグラーは完全確立なので、いくら回そうが確率の変動はない。

100回転目だろうと、200回転目だろうとボーナスを引ける確率は同じなのだ。

謎めいた理論を展開するおじさん

「ハマったからといって爆発することはない」

この私の返答に対しておじさんが謎な発言をはじめた。

「え!?そうなのか!いやー、だけどなー、さっきから出目がおかしいんだよこの台!このバターンは俺の経験上でいえば爆発するんだよなー!」

謎めいたオカルト理論を語り始めた。それから数回転後

バカッ!!!!!!!!!!!!!

激しい音とともに、おじさんのGOGOランプが光った。不思議なことに、いつもより音が大きい気がした。

おじさんはドヤ顔でこっちを見て笑みを浮かべながらレバーを叩いた。そしてタバコに火をつけた。

渾身の力で「777」を狙うおじさん

火をつけたタバコを大きく吸ったおじさんは、ゆっくりと煙を吐きながら、逆押しで第三リールから目押しする。

おじさんも私も待ちにまった瞬間だった。渾身の力で止めたリールには念願の「7」が停まらなかったw w w w w w w w

私はあごにかけていたマスクを口に装着した。

笑ったら消される。

今にして思えば、この日ほどマスクに感謝した日はなかったように思う。インフルエンザが流行している時期よりも、会社内で風邪が流行しているときより、この日はマスクに感謝しただろう。

そう、この日からだ。私がマスクのことを「MASUKU」と横文字で呼ぶようになったのは。

なぜかご機嫌になったおじさん

ハマりを乗り越え、見事GOGOランプを光らせることに成功したからなのか、おじさんはご機嫌になっていた。

何もしていない私にコーヒーまで買ってきてくれたのだ。そしておじさんは言った。

「いやーBERだったな!だけどハマった後にBERがくると連チャンすることが多いからなー!」

完全確立というものを1から叩き込んでやろうか?

と思ったものの、心の中にしまっておくとしよう。その時、私はちょうど一箱ほどメダルを貯めていた。

ちょうど妻から連絡があり、私は店員に休憩中にしてもらい軽い食事をとるために店を出た。

食事を済ませ店にもどってみると

おじさんは未だ格闘中だった。

おじさんが打っている台の下皿にメダルはない。つまり当たっていないということだ。

私は気にせずプレイ再開した。

それからどれくらい経っただろう。おじさんの台のGOGOランプは光らぬまま、ついに1000回転を超えた。無言で、凄い形相でレバーを叩くおじさん。

すると突然!店員の呼び出しボタンをおじさんが押した!

私は心の中で叫んだ「ついに!ついに店員に遠隔操作だ!」とか言い始めるのか!?と。

店員さんが来るとおじさんは何かを話していた。そして「休憩中」の札が台に貼られた。

私はすぐに気づいてしまった…..。おそらく手持ちのお金が尽きたのだろう….。

恐らくコンビニATMに走ったのだろう

近くにLAWSONがあったのでATMでお金をおろしたのだろう。

ほんの10分ほどで、おじさんは帰ってきた。そしてGOGOランプが光を失ったジャグラーへ座った。おじさんは本気の目をしていた。

私は、この時のおじさんと同じような目を過去に見たことがある。

まさしく、この時のおじさんの目は虎だった。そう、おじさんは獲物を狩るために戻ってきたのだ。

そしてレバーを叩く。

今でもはっきりと覚えている…..1376回転目だった….おじさんのGOGOランプがレバーONと同時に、静かに、とても静かに光ったんだ….。

私は思わず、おじさんの顔をみた。疲れ切っていたおじさん。最初に見たときよりも10キロくらい痩せたかのようにも見えた。

そして、少し泣いているようにも見えた。

おじさん!本当に良かったね!

私は心からこう思った。おじさんは、またもやタバコに火をつけて大きく吸って、吐いた。

さっきとは異なり、今度は第一リールからとめる。

「7」

「7」

「BAR」

ぶふぅぉっwwwww鬼畜すぎwwwwwww

この時だ!口元がにやけてしまった私を、おじさんは見逃さなかった。あの虎のような目でこちらを睨みつける。

私は食事のときにポケット閉まった「MASUKU」を装着した。もし、この時「MASUKU」が手元になかったら、おそらく私はこの世にいなかったであろう。

もともと口元の緩い私がニヤニヤせずにいられるはずがないのである。しかしMASUKUを口に装着したことで思う存分にニヤけることができる。

私が無敵になった瞬間だった。

おじさんはすごい勢いでBERで獲得した100枚ほどのメダルを消化し始めた。

怒っているのか、それとも泣いているのか、私には直視して確認することはできなかったが、とにかく台を叩いていた。

そしてまたもや、静かに、とても静かに。しかし、周りの台のGOGOランプより神々しく、そして力強く光るGOGOランプ。

運命の瞬間がやってくる

そして運命の瞬間はやって来た。またもや一リール目から停めるようだ。

おじさんの打っていた台は間違いなくジャグラーだった。でも、この日、確かに私は聞いたんだ。おじさんがジャグラーのリールを停める瞬間に、北斗の拳と同じ「ほぁたぁ!」という声が。

ものすごい形相で、まさに鬼気迫る表情のお手本のような顔でリールを停めるおじさん。

「7」

「7」

「…」

第三リールを停める前に私は「MASUKU」をしっかりと装着した。そろそろ本気で消されそうだったのである。

しかし、おじさんは予想外の行動にでた。リールを停めずにタバコに火をつけて立ち上がったのだ!

自分の手で停めるのではなく、運目に身をゆだねる選択を選んだようだ。トイレのほうに向かって歩く。

しかし、フラグは内部で成立しているので何をしようが結果に変わりはないのである。

そしてリールが停まった。

「BER!」

腹いてえwwwwwwwwwwwクソワロタw w w w w w w w

おじさんの行く末は気になった。しかし、もうこれ以上は私の腹筋が崩壊することになる。

私はメダルを箱に移し換金に向かった。急げ!消されてしまう前に!

おじさんが帰ってくる前に私は席を立った。逃げてしまったのだ。

その後、おじさんがどなったのかは分からない。ふと、夜中に気になってしまい、サイトセブンでおじさんの台のグラフを確認したが、グラフは上がっている様子がなかったことは書いておこうと思う。

皆さんは「完全確率」に気をつけて下さい。確率が下振れしようが、確率は一定です。

コメント

  1. サクランボ より:

    初めましてm(__)m今月、福岡から鹿屋に主人の転勤で移り住みました。鹿屋市を検索しているとこちらのブログに辿り着き一気に楽しみながら読ませて頂きました♪
    沢山のお店の情報、とても助かりました。これからも主人共々楽しみにしています(^_^)
    『今回のおじさん悲壮物語』も面白すぎてお腹が痛くなりました(笑)

    • のんべえ より:

      >サクランボさん
      初めまして(^O^)/訪問ありがとうございます!
      そして、ようこそ鹿屋市へ♪このブログが少しでも役立てたならうれしい限りです。
      今回の記事は私が後から読み返しても笑えますwこれ、実話ですからね(笑)
      時間があるときは更新するようにしているので、また立ち寄っていただけたら幸いです(=゚ω゚)ノ

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