
鹿児島ではそれほど珍しくもない魚で、スーパーなどで見かけたことがある人もいるんじゃないかな?
お店によっては対面コーナーで販売されていたり、刺身や柵売り、さらにフライ用にしているのを見かけたこともあります。
呼び名は地域によって様々で、私の地元ではサンノジ、コメジロと呼ばれいています。
さて、このニザダイなんですけど、人によって評価が非常にわかれる魚で、美味しいという人もいれば臭くて食べられないという人もいます。
今日はそんなニザダイについて書いてみます。
ニザダイ
ニザダイの食べ方や調理法について
ニザダイの食べ方ですが、他の魚と同様にどんな料理法でもイケます。
- 刺身、寿司
- 煮付け、から揚げ
- フライ、ムニエル、ソテー
- みそ汁
などなど。その他の料理法でも食べることができるのですが、1つ注意点があります。
その注意点が「臭い」です。1年を通して、鮮度の良いうちに内臓を取り出しておかないと、ニザダイは非常に臭くなります。
特に夏場はひどい。スーパーの対面コーナーで販売されているニザダイなんて、ほとんど臭いですからね。
ただ、この臭みが好きな方もいるので、そこら辺は好みになるのでしょうが、私は臭いが発生すると食べれません。
ニザダイは鮮度のいいうちに調理することをお勧めします。釣り人は、釣ったその場で内臓を取り出すくらいがいいかも。
ニザダイの刺身について
上で述べたように、鮮度のいいうちに処理したニザダイは刺身で食べても美味。
特に活魚の状態であれば、イシダイなどの高級白身魚の刺身と比較しても負けないほど。
しかし、鮮度が劣化して臭いが発生したニザダイの刺身は食えたものじゃないですが…ね。
活魚のうちは普通の刺身にしてもいいのですが、洗いなどにして食べると一層おいしく食べることができます。
ニザダイのさばき方
それではニザダイのさばき方について書いていきます。ここでは刺身までの手順を解説していきます。
まずは怪我につながる部分に注意しよう
見ての通りですが、ニザダイは危険な部分が割とおおいです。
尻尾の方にあるゼイゴをまずはご覧ください↓

ニザダイのゼイゴはうっかり触ると怪我につながります。何気に鋭く、ケガをしやすい部分なので気を付けましょう。
刺身にする場合はゼイゴは先に取り除くことになります。これは後述します。
さらに腹ビレ、背びれも非常に危険↓


ね?やばいっしょ?ヒレに関しては調理バサミで切り落としておくと、あとの調理がらくになります。
エラ、内臓を取りのぞく
ニザダイのアラ(頭や骨)も例外ではなく出汁がでるので、汁物には適しています。
アラを使わないのであれば、直接頭をおとせばいいです。
エラを取り除く場合も、顔の周りはケガにつながることもあるので丁寧に。この辺の手順は過去に何度も書いているので割愛します。
エラ、内臓をとりのぞいたら、水洗いしましょう。

ゼイゴを取っておく
下の画像のように尻尾側から包丁を滑らせます↓

力を入れるとケガするので、包丁を前後に動かして丁寧に作業しましょう。

頭を落としてゼイゴを取れば、あとは三枚におろす作業です。

ニザダイを三枚におろす
お腹側から包丁をいれて三枚におろしていきます。

続いて背中側↓

反対側も同様に包丁をいれ、後は骨から外せば三枚おろしの完成↓

三枚おろしの手順は↓のリンク先を参照してください。詳しく解説しています。
腹骨を取り除き、皮を引く
三枚におろした状態だと腹骨が残ってますよね。
刺身にするのであれば腹骨は不要なのでとってしまいましょう。

ここまで完了したら、いよいよ皮を引きます。焼き切りにするのであれば、薄皮を残すために手で皮をはぐ必要がありますが、今回は生の刺身、そして洗いにするので包丁を使います。
尻尾の方から包丁をいれて皮を引いていきましょう。


写真からでもわかるほどの脂。鮮度のいいうちに調理すればほんと美味ですから。
中骨を切り落として刺身にする
皮を引いたら中骨を切り落とします。

柵の状態にし、そぎ切りで刺身に切っていきましょう。
生の刺身で食べるのなら、あとは盛り付けるだけ。

これでニザダイの刺身が完成です。続いてニザダイの洗いの作り方を解説していきます。
ニザダイの洗い
刺身の手順と同じでニザダイをそぎ切りにします。これは少し大きめで構いません。
生の刺身で食べるより、私は洗いにしたほうが好きですね。

そぎ切りにしたニザダイの刺身。普通に洗いにするのなら、ここから水洗いすればいいのですが、今回は「ぬるま湯(人肌程度)」を準備します。

本当にぬるま湯ですよ?温度が高いと湯引きみたいになっちゃうのでね。
この、人肌程度のぬるま湯でニザダイの刺身を洗います。

さっと洗って、氷水で〆ます。

これでニザダイの洗いの完成!!!これはお勧めなので是非チャレンジしてみてください。
食べる際は酢味噌がおすすめ。

今日はニザダイの刺身、洗いについて解説しました。
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