個人的な意見にはなりますが脂が乗る旬の時期になると、本ガツオのタタキより美味だと思うソウダガツオ。
刺身で食べてもタタキにしても非常に美味しいカツオの一種なのですが、あまり名前が売れない理由がありまして。惜しい魚なんです。
この記事ではソウダガツオの知名度があまり上がらない理由、そして食べ方や釣った後の処理などについて解説してみます。
調理の手順も解説しますので、ソウダガツオを釣ったり購入したりする方は読んでみてちょ。
ソウダガツオ
ソウダガツオにはマルソウダ、ヒラソウダの2種類がある
外見は非常によく似ている2種類のソウダガツオなんですが、困ったことに美味しさが全然ちがうんです。
どちらが美味しいのか、それはヒラソウダでしょう。とはいえ、マルソウダが美味しくないのかというとそんなことはありません。
マルソウダが好まれない理由もあるんです。それは後述するとして、その前にマルソウダとヒラソウダの見分け方について解説します。釣り人は必見ですよ。
ヒラソウダ、マルソウダの見分けかた
本当によく似ている2種類のソウダガツオなんですが、見分けがつく部分があります。
よく見ないとわからないので目を凝らして見てください。まばたき厳禁です。
このなんか黒い線があるじゃないですか。この線がつながっていないのがヒラソウダなんですが、言ってる意味が分からないですよね。そうですか。
それでは下の画像をご覧ください。ヒラソウダです。↓
下にある白い線まで黒い線がつながってたらマルソウダ、つながってなかったらヒラソウダです。
背中の模様でも見分けられるのですが、それは両方のソウダガツオを並べてみないとわからないレベルの見分け方。なので割愛します。
さて、ヒラソウダ、マルソウダの見分け方が分かったところでマルソウダが好まれない理由を。
マルソウダは鮮度が落ちやすく、血合いの癖が強い
これは魚では致命的ですよね。
魚釣りに行って釣れたとしても帰り着くまでに鮮度を維持するのが困難。さらに劣化することで血合を食べると食中毒を起こすこともあります。
ソウダガツオが当たりやすいと言われるのは、こういった理由からです。これらが原因で知名度が上がりません。
もちろん鮮度が高い状態であればマルソウダも刺身で食べて構いませんが、血合いは取り除くようにしましょう。
ソウダガツオを釣ったら血抜きしよう!
マルソウダ、ヒラソウダのどちらも釣れたら血抜きしましょう。
血抜きは首を折るのが手っ取り早い。アジとかサバと同じ。
ちなみに地元の市場に並ぶソウダガツオは全部、首を折って血抜きしてあります。
マルソウダはどちらにしても血合いは食べない方がいいですが、ヒラソウダは鮮度が高いうちは血抜きをしておけば血合を食べても問題ありません。
ちょと豆知識が長くなりすぎましたwそれでは実際に調理してみます。
ソウダガツオの調理法
ソウダガツオの食べ方は刺身、タタキ一択
私見になりますが加熱調理を好みません。お勧めしたい食べ方は刺身、タタキのどちらかのみ。
加熱調理して美味しい食べ方もあるのでしょうが、カツオ系のパサパサ感が私はだめです。。
ソウダガツオのさばき方(刺身・タタキ編)
まずは頭を落とします。
で、腹を割ってハラワタを取り除いて水洗いしますよね。
そしてタタキにする場合、ウロコを取り除く作業が必要。刺身にする場合は皮をはぐのでウロコを取らない方がやりやすいです。
あまりイメージがないでしょうが、割と広い範囲にウロコがついています。下の画像の黒い部分がそうです。
この部分を包丁を使ってはぎます。包丁を裏返して刃先を入れるとウロコの部分を取り除けます。
ほら↓
多少、強引ですが尻尾をもって包丁で豪快に落としても構いません。というかこっちの方が早いかも。
これで背中の方のウロコは完了です。残っている部分も剥いでいきましょう。包丁を滑らせていけばどこがウロコなのか分かるはずです。
全て剥ぎ終えたら↓の画像の状態になります。
はい、これで下処理は完了。ここからは通常の魚と同じように三枚におろします。
腹→背の方に包丁をいれて、反対も繰り返せば三枚おろしの完成。三枚おろしについては詳細に解説しているのでそちらを↓
刺身にする場合は、この状態から皮をとって血合いを取り除き、刺身にすれば完成。
タタキにする場合は、ここから腹骨を取り除いて軽く塩をふります。そしてバーナーで焼くだけ。
あ、焼く前に氷水を準備しておいてください。焼き終えたら氷水で冷やしましょう。
そしたらソウダガツオのタタキの完成です。光っているのは脂。
中骨をとって刺身に切りましょう。刺身の切り方に関してはこちらをどうぞ。
しょうが醤油、にんにく醤油でも美味しく食べられますが、私はあえてわさび醤油で食べます。
鮮度の良いソウダガツオ、めちゃくちゃお勧めです!余談ですがソウダガツオは鰹節とかなまり節とかのダシは最強だからね。
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