
私が住んでいる地域で「水産関係の仕事に携わる人限定」で、一番好きな刺身はなんですか?と聞いてみました。
九州ならではの刺身もランクインしてますので、参考までに読んでみて下さいな。
※鹿児島県内で水揚げされる魚を紹介します。県内で水揚げされない魚は除いてあります。
(例)
ボタンえび、つぶ貝、ホタテ、サンマ、生カキ、サーモンなどは除いてあります。
好きな刺身ランキング
15位 魚ではありませんが。。

いきなりですが九州ならではの「地鶏の刺身」がランクイン。九州以外でも地域によっては食べる場所もあるのではないでしょうか?
地鶏の刺身はオニオンスライス、ネギをトッピングし、生姜、もしくはニンニクで食べるのが一般的です。
魚の刺身も美味しいですが地鶏の刺身も味わってほしい一品。晩酌には欠かせません。鹿児島の鶏の刺身を是非とも味わってみてくださいな。

14位 鯛の刺身

少数ですが「鯛の刺身」が好きという意見もあり14位にランクインしました。
中でも「湯引き」での刺身が人気が高いです。「鯛」といえば高級なイメージがありますが、時期によっては非常に安価で取引されるんです。
スーパーなどで見かける鯛の刺身は養殖物がほとんどですが、天然ものを数日ねかせたものは絶品。甘み、歯ごたえを味わえる鯛の刺身はお勧めです。
脂のある養殖鯛、脂がなく淡白な天然鯛、どちらもカルパッチョでも人気があります。
鯛は祝い事には欠かせない魚で刺身や塩焼き、そして煮付けと知られていますが、実はお茶漬けが絶品です。お試しあれ。

13位 こちの刺身

見た目はまったく美味しくなさそうに見えますが、実はめちゃ美味しい「コチの刺身」がランクインしました。
私の中でもコチの刺身は上位に来るでしょう。好きなんです。
コチの刺身を知っている方は「かなりの通」で、あまり知られていませんが実は高級魚なんです。料理屋さんなどに需要があるので、スーパーや量販店などで見かけることが少ないです。
それほど脂がある魚ではありませんが非常に上質な味わいです。食べる際には鮮度の高い状態よりも、2~3日ほど寝かせたほうが良いでしょう。
ワサビ醤油はもちろん、ポン酢ともみじおろしで食べても絶品。
12位 はがつお

これは知っている人も多いでしょう。数種類あるカツオの中でも上品な身質で人気のある「ハガツオ」が12位にランクイン!
ハガツオの刺身は文句なしの美味さで、生で食しても、タタキにしても美味。
食べ方としては好みによって分かれ、しょうが醤油、にんにく醤油、わさび醤油で食べられます。
ハガツオは鮮度の高い刺身も好まれ、寝かせてよし!すぐに食べても良し!
他のカツオと比較すると赤身がそれほど強くないのが特徴です。私の地元では水揚げ直後に「首を折り血ぬき」されることが多いです。
11位 バショウカジキ

サンマと同じく秋の魚で代表的な「バショウカジキ(秋太郎)」がランクイン。
近年では水揚げ量がすくなくなった影響もあり、スーパーなどで見かける機会が減りました。価格が高騰して驚くほど高級になったせいです。
水温がさがり脂がのってくる「旬」の時期になると、オレンジのようなピンクのような色目になります。この時期のバショウはまさに絶品。
逆に脂がのっていないバショウは赤身が強いので、バショウカジキの刺身を選ぶ際の1つの目安にすると良いでしょう。
食べるならやはり旬の時期ですね。
10位 きびなごの刺身

鹿児島県の刺身といえば「きびなごの刺身」ですよね!
鹿児島では朝どれのキビナゴがスーパーに刺身用として普通に並んでるんですよね。刺身にする手順は簡単で道具をいっさい使わずにできます。
県内では刺身は酢みそで食べるのが一般的で、県内のお店では「きびなごの刺身」が並んでいることも珍しくありません。
刺身だけでなく、からあげ、天ぷら、南蛮漬けなど様々な料理法で好まれています。
鹿児島の産地直送きびなごセットもよろしくね!

9位 キハダマグロ

マグロといっても種類がありますが、キハダマグロがランクインしました。
本マグロと違い、あっさりとした食感で量を食べられることが大きな理由でしょう。
私は2.3切れ食べるのなら本マグロを好みますが、つまみとして刺身を用意するのならキハダマグロにします。
写真はマグロ納豆です。
ちなみに本マグロの刺身は↓

見るからに美味しそうに見えますが、これは2切れほどで満足しちゃいますよ。これまじで。
赤身の方が多く食べることができますし、何よりあっさりとして美味しいです。
8位 メジナ(黒鯛)

釣り人に大人気のメジナがランクインです!私の地元では地方名で「黒鯛」と呼ばれています。
生の刺身も、もちろん美味しいのですが、焼霜造り、湯引きにすることで皮目の歯ごたえも味わえます。
作り方は記事にもしていますので参考にしてください。
余談ですがメジナには「尾長グレ、地グロ」と種類があります。
7位 カワハギの刺身

カワハギも高級魚の仲間ですね!水温が下がった時期にはとんでもない価格で取引されることもあります。
冬場になると「肝」を持つさなかですが、この肝を和えた刺身を好む方が大勢います。
醤油にきもを混ぜるもよし、適度に直接刺身に乗せても絶品の一言。ワサビ醤油はもちろん、ポン酢で食べても良いでしょう。
さばき方は解説済みです↓
鍋物、刺身、からあげ、その他どんな食べ方でも非常に美味。刺身は昆布締めでも最強です。

6位 ひらめ

さて、ここで出てきましたね。みんな大好きヒラメの刺身です。
ワサビ醤油で食べても、もみじおろし、ポン酢で食べても美味しくいただけます。一般的には薄く切って食べるのが主流になっています。
鮮度が高いうちにゴムのような歯ごたえを味わってもいいですし、寝かせて上品な身質になってから食してもOK。どちらも美味です。
ヒラメといえば希少部位の「えんがわ」も絶品ですね!

5位 ブリ

鹿児島ではカンパチと並んで養殖が盛んなブリの刺身が5位にランクイン!
養殖のブリの刺身も絶品ですが、脂の乗った時期の天然ぶりも最高に美味。養殖ブリの刺身は鮮度の高いうちに食べても美味しいですが、天然ぶりは数日ねかせて食べる方が美味です。
全国的に人気の高いブリは皆さんがご存知の通り、食感、脂、味と文句なしの魚です。
養殖物はスーパーでも普通に手に入るのですが、どうせ食べるのなら太った天然ぶりを味わってみてほしいです。

4位 カンパチ

ここで来ました!鹿児島県のカンパチ♪
県外ではカンパチよりブリの知名度が高いでしょうが、鹿児島では圧倒的にカンパチの人気が高いんです。
スーパーでもブリの刺身を品揃えしていない店はありますが、カンパチを並べていないお店は見当たりません。
ブリとの違いは食感でしょうか。ブリと比べてカンパチの方が歯ごたえがあります。
3位 かつおの刺身

※写真はソウダガツオです。
かつおの刺身、タタキは全国的に人気がありますよね!鹿児島県でも例外ではなく人気でした。
鮮度が高く脂がのっていないカツオは、それはそれで美味しいですが、やっぱ脂が乗る時期のカツオは最高に美味ですよね。
カツオの食べ方は好き好きで、わさび醤油、しょうが醤油、にんにく醤油に分かれます。タタキはポン酢で食べられることも。
鮮度が高いカツオは臭みもなく最高の酒の友になります。カツオのたたきは冷凍ものでも美味しいですし、価格的にもかなり安いのでお勧め。

小分けして入っているので使うだけ解凍して切りましょう。
2位 アジの刺身

はい、これは納得のランクインです。アジの刺身は本当に美味しいですね。
アジにも2種類あり脂の乗った白アジ、と淡白な黒アジに分かれます。もちろん前者の「白アジ」がお勧めです。
脂の乗った白アジの刺身はとろける程の食感で、刺身だけでなく煮付け、からあげとどんな料理法でも美味。
1位 さば

九州ならではの「サバの刺身」が想像通りに1位を獲得しました。
私も刺身で1つあげるとするならサバの刺身を選択します。鹿児島県では「首折れサバ」が出回っており、水揚げ直後に首を折り血抜きされます。
その状態から「首折れサバ」と呼ばれています。ネーミングセンスとしては超かっこいいと思います。
サバの刺身は鮮度がどうこうというより、水揚げしてからの保存状態に左右されるとことがあります。
というのも、毎年のごとく話題にあがる「アニサキス」の存在があるからです。
サバの刺身に関しては素人が調理すると寄生虫をお腹に招待してしまうことにもなるので、やはり専門的な人間に調理してもらうのが良いでしょう。
サバの刺身は絶品の一言です。
最後に
私の中では鹿児島県では「カンパチ」が圧倒的に人気があるのだと思っていましたが、最終的には「青物」と呼ばれる魚がランクインしてきました。
ここに挙げなかった魚も多数あったのですが、3票以下は書きませんでした。
書かなかったけど、名前が挙がった魚は
ちぬ鯛(ヘダイ)、ソーダかつお、かます、タカえび(鹿児島名産)、あら(クエ)、ハタ(もあら)、あまだい、フエフキ鯛(タバメ)、ミズイカ(水いか)、やりいか、甲イカ、あわび、太刀魚、イシダイ、イシガキ鯛、シメサバ、サヨリなどなど沢山の回答がありました。
イカの刺身は通販でも買えるので信頼度の高いところで是非とも。

そして、刺身を食べる場合には注意点もあります。
・アニサキスの恐怖!刺身を食べるなら知っておかなければならない事
この結果は、あくまでも僕の周りの水産関係者に聞いたランキングになります。
全国一般的なランキングではありませんのでご了承ください。
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